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岐阜県桑の木豆(クワノキマメ)
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岐阜県山県市(旧・美山町)で昔から自家用に育てられてきた地方野菜です。
岐阜県から「飛騨・美濃伝統野菜」の認証を受けています。
つる性のインゲン豆の一種です。
収穫時期が10月頃で、台風による倒伏の予防のために桑の木に這わせたことから、桑の木豆と呼ばれています。
この地方は養蚕業が盛んで、蚕の飼料として桑畑がたくさんあったのですね。
養蚕が衰退した現在では、アーチ型のパイプで栽培することもあるようですが、桑畑に植えたもののほうが高品質な豆になるそうです。
成長とともに、莢や豆に紫色のかすり模様が鮮やかに現れますが、茹でると消えてしまいます。
不思議なことに、このように色づくのは美山地方の豆だけです。
他の地域で栽培したものには色がつかなかったそうです。
暑すぎる年にも色のりが良くないそうで、繊細な豆ですね。
6月下旬から7月上旬に播種し、9月上旬に若莢を収穫します。
保存用の豆は10月に採り、約3週間天日干しします。
普通のインゲン豆は大きく育つと、莢がかたく筋ばってしまいますが、桑の木豆の莢は、どんなに熟しても柔らかいままで、甘く、歯切れが良いです。
ジャガイモや枝豆のような、ホクホクした食感の楽しい豆と一緒に食べることができます。
桑の木豆はアクが強く、調理に手間のかかる豆なのですが、若莢はそのまま茹でたり、煮浸しにすることが多いです。
乾燥させた豆は、一晩水につけて戻してから使います。
炊き込みご飯やフライ、煮豆、煮物、まんじゅう、蒸しパンとさまざまに料理されます。
山県市の学校では、「桑の木豆ごはん」や「桑の木豆フライ」が給食のメニューにあります。
また桑の木豆には、イソフラボンなどのポリフェノールが多く含まれているので、大変にヘルシーです。
赤紫色の模様の色素です。
イソフラボンは、血管を拡張し血流を良くする作用があるので動脈硬化、生活習慣病に効果的です。
抗酸化作用があり、活性酸素を除去するのでがん予防にも良いでしょう。
さらには、特に女性におすすめの成分で、女性ホルモンの一種のエストロゲンに似た構造を持っているため、働きも似ています。
エストロゲンの不足や過剰を調整し、ホルモンのバランスをとってくれます。
肌の調子を整えたり、PMS、更年期障害などの女性特有の症状に効果が期待されます。
もちろん男性にも効果的で、男性ホルモンであるテストステロンに働きかけ、
薄毛予防、前立腺がんの予防をします。
美味しくて体にも良いから昔から食べられてきたのですね。
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